Porsche911 Carrera GTS

区間最高燃費17.8km/l
911シリーズのサラブレッド。
高性能とエコを両立。
やっぱりポルシェは凄い。

新型911、いわゆる992型が11月のLAモーターショーで公開されたが、GTSをはじめとした911の多くのバリエーションはすぐに登場するわけではない。現行のGTSも、発表されたのは、2015年秋に991型がマイナーチェンジしてから1年半ほど遅れた2017年の初めだったから2年経っていない。

911カレラGTSについては良く知られるとおり、カレラSでは物足りないが、GT3ではハードすぎる。といったわがままを満足させるまさにサラブレッドと言える1台といえよう。

簡単に内容を説明すると、ボディは基本的に『カレラ4』、つまりリアフェンダーの膨らみが大きいワイドトレッドをベースとし、アクティブサスペンションのPASMを標準装着して車高を20mm下げ、より運動性能を重視。3リッターのフラット6ターボは新開発のターボチャージャーを装着することで、カレラSに対して30psプラスの最高出力450psを発生。さらにフロントスポイラーもより低く、精悍なデザインとなる。エンジンをスタートする時、キイを回した途端スポーツライクな爆音を轟かせる演出もまさにスポーツモデルであることを実感させてくれる。

しかし、重要なことは、ポルシェ全般に言える事でもあるが、これだけのハイパワーを持っていながら、GTSはただのスポーツモデルではなく知性を備えていることである。その知性のひとつが驚くほどの燃費の良さを誇ることだ。

実際今回テストは驚きの連続であった。

今回走行したのは全行程で、1,019km、内高速道路を約640km走った。平均速度は時速66kmで、平均燃費は11.4km/hと公表値にわずかに及ばないもののほぼ同等。内、高速道路の平均燃費は東名／新東名、名古屋～東京間300kmを平均速度100km/hで13.8km/lで、これも悪くない。さらにもう少し距離をつめて、新東名、名古屋～浜松間95.4kmでは、平均速度100km/hで14.2 km/lとかなりの高燃費を計測。一般道はおおむね平均速度35km程度で、8.6km/lだが、驚かされるのは、意図的に高燃費を狙って高速道路の比較的平坦な約22km区間で計測するいつものコースで、時速約80kmで走行して、スポーツカーとは思えない17.8km/lを計測したことだ。

全行程で、1,019km、内高速道路を約640km走った。平均速度は時速66kmで、平均燃費は11.4km/hと公表値にわずかに及ばないもののほぼ同等。

高速道路の平均燃費は東名／新東名、名古屋～東京間300kmを平均速度100km/hで13.8km/lで、これも悪くない。

新東名、名古屋～浜松間95.4kmでは、平均速度100km/hで14.2 km/lとかなりの高燃費を計測。

意図的に高燃費を狙って高速道路の比較的平坦な約22km区間で計測するいつものコースで、時速約80kmで走行して、スポーツカーとは思えない17.8km/lを計測

一般道はおおむね平均速度35km程度で、8.6km/lだ

いずれも基本的にはスポーツカーらしさを維持して、我慢するような走行はしていない。ポルシェではこれまで何度も高燃費を体験してきたが、911カレラGTSがここまで伸びるとは思っていなかった。スポーツモデルとはいえ、コースティングモードをはじめとしたエコテクノロジーは盛り込まれるのは他のポルシェと同様で、妥協や甘えが一切ないところはいかにもポルシェである。やっぱりポルシェは凄い。