Porsche718 Cayman

区間最高燃費21.6km/l
ダウンサイジングしたエントリーポルシェ。
エコ性能とパワーアップを両立させながら、
軽快感とスポーツ性は見事。

現行718ケイマンはそれまでの2代目ケイマンが2.7リッターと3.4リッターの水平対向6気筒エンジンを搭載していたのに対して、新開発の4気筒水平対向ターボで、標準車が2リッター、「S」が2.5リッターにダウンサイジングターボ化されたことは周知の通りだ。その目的は、言うまでもなく欧州の罰金付き燃費規制への対応であり、徹底した燃費向上が求められたからに他ならない。結果、718ケイマンで11%、718ケイマンSで8%の燃費改善が図られ、欧州複合燃費は718ケイマンで13.5km/L、Sは12.3km/Lにまで向上している。それでいて、パワーアップしてパフォーマンスも向上、0-100km/h加速は5.1秒と4.6秒と、実際の性能アップについても目を見張るものがある。それでも当初は自然吸気や6気筒ならではのフィーリング、911との共通性などに対して不満の声があったことは事実であった。ところが実際に718ケイマンに乗ってみると『最新は最良』の期待を裏切ることはなく、パワーアップされた300psの力強さはもちろん、驚かされるのはターボの存在を微塵も感じないことだ。軽快かつダイナミックな走行性能やミッドエンジンならではの回頭性の良さなど、先代からケイマンの多くの魅力はそのまま継承しているのだから文句はない。ネーミングも、1950年代半ばのレーシングシーンでの主力であったポルシェ718RSKに由来して4気筒ポルシェの正当性を主張している。

もちろん燃費テストも期待を裏切ることはなかった。むしろ驚きの連続で、エコ性能とパワーアップを両立させながら、ケイマンらしい軽快感やダイナミックなスポーツ性は見事であった。ケイマンはもともとエントリーポルシェと言いながら、独自のポルシェらしさを多く備えているが、さらに魅力的になっているのだ。

今回のテスト車は、718ケイマンのPDKで、走行したのは全行程で、2,055km、内高速道路を約1,576km走った。平均速度は時速77kmで、平均燃費は14.1km/hと公表値にわずかに及ばないもののほぼ同等。内、高速道路の平均燃費は東名/新東名、名古屋~御殿場間226.9kmを平均速度107km/hで15.5km/lで、これも悪くない。さらにもう少し距離をつめて、新東名、名古屋~藤枝間143.5kmでは、平均速度95km/hで16.3 km/lとかなりの高燃費を計測。

全行程で、2,055km、内高速道路を約1,576km走った。平均速度は時速77kmで、平均燃費は14.1km/hと公表値にわずかに及ばないもののほぼ同等。

高速道路の平均燃費は東名/新東名、名古屋~御殿場間226.9kmを平均速度107km/hで15.5km/lで、これも悪くない。



新東名、名古屋~藤枝間143.5kmでは、平均速度95km/hで16.3 km/lとかなりの高燃費を計測。

一般道はおおむね平均速度35km程度で、10.5km/lだが、驚かされるのは、意図的に高燃費を狙って高速道路の比較的平坦な約22km区間で計測するいつものコースで、時速約80kmで走行して、スポーツカーとは思えない21.6km/lを計測したことだ。

一般道はおおむね平均速度36km程度で、10.5km/lだ。

意図的に高燃費を狙って高速道路の比較的平坦な約22km区間で計測するいつものコースで、時速約78kmで走行して、スポーツカーとは思えない21.6km/lを計測。

いずれも基本的にはスポーツカーらしさを維持して、我慢するような走行は基本的にはしていない。ポルシェではこれまで何度も高燃費を体験してきたが、期待通りケイマンは凄い。先代の6気等モデルでも高燃費を何度も体験しているが、今回のデータはもちろんそれを上回る。

こうした高燃費がスポーツカーに対して、好影響を与えることは言うまでもない。たとえばコースティングモードの空走性能はスポーツカーとしてのサスペンション性能の高さに繋がる。軽量化やエアロダイナミクスもスポーツカーとの共通点で、多くの点でオーバーラップする。ケイマンだけでなくポルシェ全体に言えることだが、こうした性能に一切の妥協がないのはさすがである。



車名:Porsche 718 Cayman
テストデータ
データ 備考
総走行距離 2,055km 内高速道路約1,576km
平均速度 77km/h
平均燃費 14.1km/l
高速道路平均燃費① 15.5km/l 御殿場~名古屋間約230km
高速道路平均燃費② 16.5km/l 藤枝~名古屋間約145km
一般道平均燃費 10.5km/l
燃料種類/使用量 ガソリンハイオク/158リッター
区間最高燃費25km走行時 21.6km/l 時速80km前後で高速道路を走行
スペック/主要諸元
  データ 備考
型式 ABA-982H1
全長 4,385mm
全幅 1,800mm
全高 1,295mm
ホイールベース 2,475mm
車両重量 1,390kg
エンジン形式 水平対抗4気筒DOHCターボ
総排気量 1,987cc
最高出力 220kw(300ps)/6,500rpm
最大トルク 380Nm(38.7kgm)1,950―4,500rpm
圧縮比 **:1
トランスミッション 7速PDK
制動装置フロント ベンチレーテッドディスク
制動装置リア ベンチレーテッドディスク
フロントサスペンション マクファーソンストラット
リアサスペンション マクファーソンストラット
最小回転半径 5.2m
定員 2名
燃料消費率(NEDC複合) 14.5km/l 市街地 11.1km/l
高速  17.5km/l
車両本体価格(消費税込み) ¥7,074,000 ¥8,659,000(テスト車)

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